BIWA-YOU

『琵琶謡』とは、徒然を謡うこと。写真と、日々思うことを。      そして、できるならば詩や小説も書き綴りたいと思いつつ・・・。

社会的弱者となる

母は自力で立てません、ご飯も食べれません、言葉も何を言っているのかわかりません。完全に介護が必要な介護度5。

震災で母の介護施設は12日間閉鎖されました。
母をみている姉は市役所の職員。
震災当初、家に充分な水も食料もないのに、母がいるから避難所には行けない。(避難所の人に迷惑になる)市民に職員が働いてないって言われるから行けない、水がないけど、水ももらいに行けない。という言葉が返ってきたとき、私は郡山市民を怨みました。家から数百メートルの場所に避難所があるというのに!!!

次に父がお風呂屋の湯船で意識不明になったその日、避難所の夜勤になっていた姉に、避難所の人に自分の状況がどんなであるかを説明して、彼らは彼らで自治するよう言ってきて!とお願いしたのに、避難所の人は役所がやってくれるものばかりと我が儘になっている、だから夜勤はしなければならない、という言葉が返ってきたとき、私は避難所の人々を怨みました。

老人は社会的弱者と言います。
元々、私や次姉が帰省をして、買い物に行かなければ成り立たなかった介護の日々。
どうやって、水をえるために並ぶのですか?
どうやって、食料を確保するために並ぶのですか?
一時も目を離せない老人を置いていけると思っているのですか?

介護している者に対し、社会は冷ややかです。
長姉の役所の上司は、介護をしていることを知っていて姉を露骨にいじめます。
だから、長姉は介護をしていることを、役所に隠そうとします。

おかしな構図です。
けれど、これが現実。

郡山市は被災っていっても、大変じゃないでしょ―。
けれど、そこには社会的弱者が住んでいます。
避難所にも行かずに、自宅で困窮している人が、沢山いるはずです。
国も、県も、市もそこに目を向けようとしません。
郡山市に至っては、調査しようとさえしていません。

なんにも判らない母が久々の大きな余震後、長姉に言ったそうです。「死にたい」と。
認知症の人にも判る、地震の恐怖。

ここでも人災が起こっています。

人災は、あってはならない災害、排除しなければならない災害の一つです。

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