BIWA-YOU

『琵琶謡』とは、徒然を謡うこと。写真と、日々思うことを。      そして、できるならば詩や小説も書き綴りたいと思いつつ・・・。

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どぶネズミ集団に物申す

冬になると気になる風景
誰も彼もがダークな服装になってしまうこと。
特に男性。
コートもカバンもマフラーも靴も傘も、すべて黒。
日本人は髪も黒なので、「真っ黒」な集団が目の前にあると、まるで「どぶネズミ」の集団のよう。
いつも、とても嫌な気分になります。
というワケで、真面目にカラーコーディネータとして意見をば。

次のようなポスターがあるとします。
 A.まばゆい光に満ちた真っ白な風景のポスター
 B.暗闇の風景のポスター
未来を感じるのはどちらのポスターでしょうか。
占いでもなんでもないので、深読みしないでシンプルに考えてください。
Aの方が、新しい何かがあるような気がしますよね。
このように人は色を見ることで何らかのイメージを持ちます。
なぜそう感じるのか? 残念ながらその疑問に私は答えられません。色彩学は色の心理作用について統計を用いています。収縮色・膨張色といった生理的に作用する色の反応は普遍的なものですが、各色に対してどう感じるかは、文化、流行、色の工業的な再現性等の影響で変化します。

新春のバーゲンが終わると、売り場に行けばもう春の服が売っています。それに伴い雑誌やテレビ番組で「今年の春は〇色!」という文字を見ることがあります。
まだ春は始まってもいないのに「今年の春は〇色!」。
疑問が湧きませんか?おかしいですよね。
実は、業界における「流行色」は、その時々に人々が心理的に求めている色のことではありません。
「流行色」は「流行するだろう色」なのです。
なぜならば服やモノを制作するには時間が必要だからです。急激な変化があった年には、「流行色」が合わない場合が出てきます。
百貨店の販売状況が報道されますが、そりゃそうだろうと思う年があります。人々の気持ちに即した服が並んでない年は、やっぱり販売状況は下がっています。流行色の予測が外れた、そう思っていいと思います。

さて、今私たちが置かれている状況はどんな状況でしょうか。大震災から4年目、アベノミクスの影響で株価が上がり、大企業には上向き感が感じられ、一般庶民にも恩恵があるカモ、といったところでしょうか。
震災の直後は葬送のイメージがありました。そういう状況の時、人は葬儀に着る黒や近しいダークな色の服装を好みます。景気が良いと人の心は「明るい色」「色彩にとんだ色」を好みます。景気がすごく良いわけでもなく、その兆しが見えている今年は「スモーキーな色」、女性ならピンクやアースカラー(グリーン系)など、心を支えるような色が流行色に選定されています。今年の色の読みはそんなに外れてないかもね、そう感じます。

「流行色」が「流行するだろう色」であり、「工業的な理由の色」であるということ、「心理的な誘導がある」ということを理解すると、「流行色」に踊らされていることが、とてもバカバカしいと思うのです。

では、黒のイメージはどんなものがあるでしょうか。
「重厚・高級・自信・男性的/悪・孤独・恐怖・不安・死」といったイメージ等があります。「重厚」を「重い」、「高級・自信」を「自惚れ」、「男性的」を「偏り」と考えると、良いイメージの少ない色と言えます。そして黒は景気が低迷している時に好まれる色のひとつです。
真っ黒なコーディネートをした人は「重厚感、高級感、しっかりしている、信頼できる」そう思われようとコーディネートしたかもしれませんが、その裏には「孤独・不安」がないとは言えません。
それならば、「地味、陰気、空想/穏やか、調和、エレガント」な「灰色」。「失望、寂しさ、悲しみ/栄光、気持ち良い、誠実、知的」な「青」。「地味、保守、陰気/安定、穏やか、自然、力強さ」な「茶」を選んで、それらのポジティブなイメージを自分の力にし、自分を鼓舞すべきじゃないでしょうか。

私は、店頭で売られている「流行色」を取り入れることに意味はないと理解していただきたいと常々思っています。
「色」が他人に与える印象、自分に与える影響をビジネスに取り入れることの方をお勧めします。
あなたが「流行」に流されているのではなく、自分のポリシーで「色」を操っていると、そう感じさせてほしいのです。

もしも、「仕事を成功させたい」。そう思っているなら、「流行色」ではなく、自分がどんな存在になりたいかを考えて、色を選んでください。
黒を着ないとならない職業ではないのであれば、自問自答してください。
景気の低迷の気配に黒を着ていませんか?
自分の気持ちが安定するために黒を着ていませんか?

もう一度繰り返します。
色彩には「心理作用」があります。
あなたの、明日を元気にしてくる色を、身に纏ってください。
その色を着ることによって、あなたや相手が脳が刺激されることを認識してください。
それとも葬送の色の黒にこだわりますか? それが仕事にふさわしいのであれば、ポリシーであれば、そのままでいいのです。
着る色は本来そうやって選定するものなのです。

黒の集団。
仕事にふさわしい色ですか?
もう一度、お考えください。

(私が持つ資格は、A.F.T色彩検定1級、東商 1級カラーコーディネーター「商品色彩」「環境色彩」分野です。)

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