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『琵琶謡』とは、徒然を謡うこと。写真と、日々思うことを。      そして、できるならば詩や小説も書き綴りたいと思いつつ・・・。

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記録、その3

震災から半年が経っても、街は変わらなかった。
道路には車が行き交い、歩く人のない街。
ふるさと郡山の街は、
誰もが音ひとつ聞こえないよう、ぐっと息をひそめ、
そして足りなくなった空気を求めて足掻いては、
音を立てないよう、小さくケイレンしている。
鉢呂吉雄氏は二十キロ圏内の町を「死の町」と表現したが、私はそれは正しいと思う。
彼の罪は、その言葉が持つ意味を、しっかりと伝えることが出来なかったことだ。
PA093919.jpg
震災から半年が過ぎて、
そこここに空き地ができた。
この半年建っていた建物は、住めない建物だったんだ。
郡山は震央から230キロ。
その距離は、丁度、東京から郡山までの距離とほぼ同じだ(227km)。
そんな遠くの街に大きな傷跡を残した地震。
さらに遠い須賀川ではダムが決壊した。
もっと遠い白河では地すべりが起きた。
そして、人が死んだんだ。

地震は人が想像する以上の、大きな傷跡を残して行った。

PA093938.jpg
護岸工事を待つ公園の池。

上塗りするかのような、原発事故。
PA093936.jpg
不思議な線が入った芝生。

PA093951.jpg
掘り返され、集められた表土。

PA093954.jpg
除染の様子を背景に咲く薔薇。
(バラの向こうには、大きな穴と土。汚染された表土を広場に埋めている様子が映っています)

大変申し訳ない言い方をします。

津波被害の方はいいなー。
誰が死んだ、家が亡くなったって明確な「答え」があるもの。
みんなが、助けようと手を差し伸べてくれる。

わたしのふるさとは、
誰が死んだわけでもないの、建物は住めなくなっただけで形はあるんだよ。
でもね。
住んでいていいのか、住んでいて良くないのか判らないの。
誰かがいつか死んじゃうかもしれないし、一生そこには住むことができないかもしれないの。
それなのに、
明確な「答え」がないから、救けの手が来ないの。

血のまじった涙を、
ふるさと福島のみんなが流してる。

家族も友人も、わたしにとってかけがえのないものなのに
わたしの手は、役にたたない。
日本中の手が、必要なんだ。
何よりも、日本中の、「心」が必要なんだ。

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